紙媒体とweb連動のポイントとは

現在、webマーケティング上において、実店舗をはじめリアルな世界と連動する「O2O」が大変流行っています。

O2Oとは、Online to Offlineの頭文字で、オンライン(ネット上)の情報がオフライン(実世界)の購買活動に影響を与えたり、逆にオンラインからオフラインへと消費者行動を促進する施策を指す概念のことを言います。

 

では、実際にどのようなことがO2Oとして行なわれているのでしょうか?

リアルな世界の実例の一つである紙媒体をもとに、具体的な事例を見ながら、そのポイントを考えていきましょう。

 

「続きはwebで」といった印刷物や、QRコードなどを用いた紙媒体

料理番組のレシピやファッション誌の通販化など、webと紙媒体などの連動をもとにした相互の誘導が、今やあたりまえのマーケティング手法となってきました。

このような連動や導線設計自体は比較的簡単であり、どんな企業やお店でも作り出すことはできますが、web誘導が期待はずれに終わってしまう場合も数多く存在するので、マーケティングや広告担当の方は注意が必要です。

こうした連動のポイントは、次の情報がどこにどんな状態であるのかということではなく、続きの情報そのものがまず気になるかどうかということです。

 

誘導先への期待感が求められる

web検索したり、QRコードを読み込んだり、メディアを行き来するという行為は、それだけユーザーの手を煩わせることにもなります。

こうした点を十分理解していないと、かえって悪い印象につながってしまうので、どんな情報を段階的に発信していくかをよく考慮して構築するようにしましょう。

 

混合させた媒体のすべてに存在意義を持たせる

さらに、このような複数のメディアを掛け合わせる際のポイントとしては、混合させた媒体のすべてに存在意義を持たせるということです。意味もなく不必要な媒体連動では、顧客に面倒だと思われてしまい、企画自体が台無しになってしまいます。

そもそも媒体連動の要点というのは、各媒体の弱点を補うところにあり、消費者に効果的に働きかける仕組みづくりと情報をきちんと作り出さなくてはなりません。
紙媒体とwebで用意した情報があるにもかかわらず、何かの媒体で効果が最大限に見られない場合は、

  • お客様に本当に魅力ある情報とはなんなのか?
  • それを伝えるために最適な媒体をチョイスできているのか?

などの見直しも、時には必要となります。

以上のようなポイントをおさえ、紙媒体とweb媒体両方の顧客接点を増やし、顧客との関係づくりをより確かなものにしていきましょう。